「この仕事なら続けられるはず」そう願いながらも、結果的に何度も転職を繰り返した私。
派遣登録は10社以上、フルタイム勤務は6社。続かなかった経験の方が多いのに、それでも働き続けてこられたのはなぜか。
この記事では、専業主婦だった私が40代から再び働き始めた道のりと、試行錯誤の中でようやく見えてきた「心が折れにくい働き方」についてまとめます。
50代転職の再スタートは銀行のコールセンターから
子育てが落ち着いた40代で、パートとして再び社会へ。
最初の職場は銀行のコールセンターでした。発信専門の業務で、人との距離感もちょうどよく、約6年間働き続けることができました。
ただ、その後に挑戦したフルタイム勤務は長続きせず…。フルタイムはやはり、甘くなかった!
短期契約・派遣社員・契約社員などさまざまな働き方を試しましたが、思うように続かない日々が続きました。
続かなかった転職経験から学んだ“働き方の見直し”
長続きしなかった仕事選びでしたが、振り返って気づいたことがあります。
- 「次こそは」と焦って辞めたらすぐ次の仕事に就いた
- 職場との相性を見極められなかった
- パソコンスキルに自信がなく、一般事務には挑戦できなかった
パソコンスキルが低いことで、応募できる職種は金融系(本社ではない部門)ばかりに偏っていました。
金融系の職場は女性が多く、ベテラン勢に囲まれると人間関係が厳しいこともあります。仕事内容もハードで、精神的に消耗する日も少なくありません。
でも一方で、「パソコンスキルが低くても採用してもらいやすい」という金融系ならではの懐の深さもありました。金融資格を取ればそれを活かし転職の選択肢も広がります。
そして何より、中高年になって思うのは──ひとつの業界を続けてきたことは強みになるということ。金融の経験があったからこそ、次の金融系職場でも「経験者なら大丈夫」と判断されて雇ってもらいやすかったのです。
当時の私は余裕がなく「またダメかもしれない」と緊張しながら働いていました。退職を前提に「靴は履き替えない」「私物は持ち帰る」といった、いつ辞めてもいいように“夜逃げスタイル”で過ごしたこともあります。
けれど今になって思うのは、こうした経験ひとつひとつが「自分に合わない条件」だけでなく、「自分の強みを活かせる業界の特徴」を知るきっかけになっていたということです。
見つけた“無理なく続けられる働き方”とは?
現在の職場は金融機関の事務職。
- 週4日勤務(厚生年金あり)
- 業務委託形式で柔軟なシフト
- 平日休みが取りやすく家庭と両立可能
この条件に加え、派遣社員同士には上下関係がなく、ポジティブに働く先輩に恵まれたことが大きな支えになりました。
「働き方は条件と人間関係の両方で決まる」──ようやくそう実感できた職場です。
遠回りの転職を経て得た50代の強みと気づき
派遣登録は10社越え、面接も数え切れないほど受けました。
その過程で得られたのは次の3つです。
- 面接の場数を踏んで「話すことへの怖さ」が減った
- 経験者重視、独自システムありの金融業界の特徴を知る
- 合わない職場のサインを見極められるようになった
転職が続かない時期はつらかったけれど、経験を積むうちに「自分の軸」が見えてきたのです。
50代で考えた“もうひとつの選択肢”派遣という働き方
50代になって強く意識するようになったのは「雇用だけに頼るのは不安」ということ。
その答えのひとつが、副業としてのブログでした。
文章を書くことは昔から好きで、趣味や育児のホームページやブログ運営をしたこともあります。自分の体験を発信すれば誰かの役に立てるかもしれない。そう思って始めたのがこのブログです。
もちろん、すぐに収益になるわけではありません。でも、小さな挑戦が新しい学びや人との出会いを生んでくれると信じています。副業についてはあらためて、また別の記事をあげる予定です。
まとめ|50代転職に正解はない。自分に合う働き方を探そう
- 合わなかった仕事も続いた仕事も、すべてが学びになる
- 自分の「ちょうどいい働き方」を見つけるのが大切
- 専門性を高めると強みになる(同業界で働く)
- 好きなことを活かせる副業も選択肢のひとつ
人生100年時代、50代になっても働き方の模索は続きます。
けれど「迷った分だけ、自分の軸がはっきりする」
この記事が、同じように仕事探しや働き方に悩む方へのヒントになれば幸いです。
関連記事はこちらから
👇主婦でも50代でもトライしやすいコールセンターの体験談です。
【50代派遣×体験談】コールセンター発信業務が教えてくれた“金融知識と資格取得の一歩”
👇50代になると考え方や体にも変化があったり。そんなテーマの記事です。
50代主婦がやめた夜スマホ|不眠の息子と目の疲れをきっかけに始めた習慣
50代からの友達付き合い|無理せず心地よく過ごすための距離感の見直し方
コメント