我慢しない働き方へ|50代派遣が学んだアサーティブな伝え方の実践法

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「頼まれるとつい断れない」「抱え込みすぎて疲れてしまう」──そんな働き方を続けていませんか?
私は派遣として働く中でまさにその状態に陥り、退職を決めるまでに消耗しました。
その経験から「我慢せずに伝えること」の大切さを学んだのです。

この記事では、その経験から気づいた「我慢しない働き方」のヒントと、次の職場で活かしたいと思った「アサーティブな伝え方」についてまとめています。

断れない性格で抱え込みすぎた体験と、辞めてから気づいたこと

派遣先の新設チームでは、頼まれると断れず次々に仕事を抱え込み、気づけば残業続き。
人間関係がよかったこともありつい無理を重ねていました。
「今度こそ辞めない」と思っていたのに、家族の入院をきっかけに溜まっていた心の疲労も重なり、退職を決めました。

振り返ると、私の「断れない性格」「主張しない癖」が消耗の大きな原因でした。
ベテランの立場だからこそ、いまさら同じ職場で、働き方を変えにくいと諦めていた部分もありましたが、結果的には自分を消耗させることになってしまったのです。


後輩と先輩から学んだ“我慢しない働き方”のヒント

前の職場には印象的な人が二人いました。

ひとりは後輩。断ることはしなくても「ここまでならできます」「こうしたいです」と率直に希望を伝えられる人でした。私はその姿を素敵だなと感じつつも、なかなか真似することができませんでした。

もうひとりは先輩。後輩に仕事を適宜振ることで、結果的に後輩も仕事を覚えられる、かつ自分の限界も守れるという働き方をしている人でした。
それは今振り返れば後輩の育成にもなり、自己管理スキルでもあったのです。
無理をせず「ここはお願い」と率直に言えることが、結果的に周囲にとってもプラスになるのだと気づきました。

私はというと、言えずにため込み、無理をしてしまうタイプ。
だからこそ、辞めた後に「アサーティブ」という考え方に出会い、二人の姿を思い出したのです。
「あのとき見ていたのは、まさにアサーティブな対応だったんだ」と。


アサーティブとは?相手も自分も尊重できる伝え方

アサーティブとは、自分も相手も尊重しながら意見を伝えるコミュニケーション方法です。
断ることは「悪いこと」「申し訳ない」と思いがちです。
ですが、自分の状況を率直に伝えることは、むしろ信頼されることだといえます。

3つの会話スタイルの違い

  • 強引タイプ(攻撃的)
    ・自分の意見を押し通す
    ・相手が萎縮したり反発したりすることが多い
  • 受け身タイプ(パッシブ)
    ・自分の意見を言わずに相手に合わせる
    ・自分の不満やストレスが溜まりやすい
  • アサーティブ型(調和的)
    ・相手を尊重しつつ、自分の考えも率直に伝える
    ・建設的で信頼関係を築きやすい

強引でもなく受け身でもない、その中間にある“調和的な伝え方”。
50代派遣の現場でも、我慢や押し付けではなく「率直に伝える」ことで働きやすくなると感じました。そして無理をするとミスを誘発します。それはかえって周囲にも迷惑になります。だからこそのアサーティブなコミュニケーションが大切なのです。


職場ですぐ使える!アサーティブな断り方・伝え方の例文

私が「次こそ実践したい」と思っている言い方には、こんな工夫があります。

  1. 期限や優先順位を明確にする
     「今の案件が終わる◯時以降なら対応できます」
  2. 代替案を添える
     「今日は手一杯ですが、明日の午前中なら可能です」
  3. 状況を簡潔に説明する
     「これ以上抱えると品質を保てません。順番で進めたいです」
  4. 相手の立場も認める
     「急ぎで必要なのは理解していますが、今日中は難しいです」
  5. 曖昧な返事を避ける
     「たぶんできる」ではなく「今回は難しいです」「〇日ならできます」と具体的に答える

こうした言い方なら、相手を尊重しつつも自分の限界を守れます


まとめ|「我慢」ではなく「伝える」を選ぶ働き方へ

もしあのときアサーティブを知っていれば、退職という選択をせずにすんだかもしれません。
でも大切なのは「できなかった自分を責める」ことではなく、「次こそは実践する」と決めること。

「がまん」ではなく「伝える」を選ぶこと。
それが、自分を大切にしながら働き続けるために必要なスキルだと感じています。

50代からでも、新しいスキルを学び直すことはできます。
次の職場では、アサーティブな伝え方を忘れずに、相手も自分も大切にできる働き方を実践していきたいです。

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